本記事では、自宅のエアコンを掃除する頻度を解説していきます。
エアコンフィルターの掃除は自分でも簡単にできますが、本体を分解してフィルターの奥にある熱交換器などエアコン内部のカビ汚れやアレルギー物質・フィルターをかいくぐってきたホコリなどを除去するのは難易度が高いです。
エアコンの風がカビ臭い、エアコンの効きが悪くなってきている感じがする、ハウスダストが気になるからキレイに洗浄したいなどのニーズがあるならプロのエアコンクリーニング業者に任せるのが賢い選択です。
本記事でエアコンクリーニングの頻度、どのようなときにエアコンクリーニングするべきなのか?などを総合的に解説していきます。本記事は、千葉県銚子市で創業から60年以上続く信頼と実績がある地域密着型の電器屋さんである「e-lifeみやうち(旧称:宮内電器)」の次男が責任を持って執筆いたしました。自宅の家電のトラブルやメンテナンスに精通した筆者の情報を参考にしてください!
- フィルター掃除を定期的に行うなら年に1回の頻度がおすすめ
- エアコンクリーニングの依頼が殺到する時期は5月下旬〜7月下旬
- エアコンクリーニングの繁忙期になる前の4月中旬〜下旬頃に掃除しておくのもおすすめ
エアコンクリーニングの頻度
記事冒頭でエアコンクリーニングの頻度は年1回がおすすめと申し上げました。その理由を解説していきましょう。
エアコン内部に汚れが溜まるのが、エアコンがフル稼働した冬の時期が終わった後や夏の時期が終わった後です。特に夏場はエアコンをフル稼働する家庭が多いので、清潔な環境を手に入れるためにもエアコンクリーニングの頻度は年1回がベストです。
なお、家庭用エアコンで多く普及しているのが壁掛けタイプのエアコンです。お掃除機能付きのエアコンも多く販売されていますが、フィルターの掃除を自動で行う仕組みになっているのでお掃除機能付きのエアコンも1年に1回の頻度でエアコン内部を掃除するのがおすすめです。
■エアコンタイプ別のクリーニング頻度
家庭用壁掛けタイプ | 年1回 |
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家庭用お掃除機能付きタイプ | 年1回 |
家庭用天井埋め込みタイプ | 年1回 |
壁掛けタイプのフィルター清掃 | 月に1回 |
常に快適な環境を手に入れたい人は年2回をおすすめ
赤ちゃんが生まれたばかりで自宅の衛生環境に細心の注意を払っている、小さい子供がいるからハウスダストやアレルギーの元になる原因を作りたくない、常に清潔な空気の中で快適に生活したいなどのニーズが高い人は、年に2回エアコンクリーニングを行ってください。
本格的に暑くなってエアコンをフル稼働する前の4月頃と寒くなり始める10月下旬頃の年に2回エアコンクリーニングを行うことで、エアコンの使用頻度が高い時期に溜まったホコリ、ハウスダスト、カビ汚れ、タバコのヤニなどをキレイに洗い落とすことができます。
エアコンクリーニングのベストな時期
エアコンクリーニングをする時期は、4月〜6月頃と10月下旬〜11月下旬頃がおすすめです。夏・冬でエアコンがフル稼働した後に溜まった汚れをキレイに落とすのがベスト。
なお、電器屋さんを経営していて地域の常連さんや初めて連絡をいただく新規のお客様がエアコン不調で相談してくる件数が多い時期は、毎年5月〜7月頃と10月下旬〜11月下旬頃です。
この時期にエアコンの調子が悪いから買い替え、修理のどちらが良いか? 最新エアコンに買い替えたら電気代が安くなるって聞いたけどどうなのか? エアコンがカビ臭い・汗臭い・タバコ臭いから買い替えたいなどの問い合わせを多くいただきます。
これらの問い合わせはエアコンの買い替え、もしくはエアコンクリーニングで改善するケースが大半を占めます。7年〜10年以上前のエアコンを利用しているお客様には電気代が安くなる説明をした上で買い替えの検討をしていただきます。臭いが気になるという相談はエアコン掃除専門のクリーニング業者に相談するご提案をいたします。
エアコンクリーニングの料金相場は1万円〜1.3万円
エアコンクリーニングの専門業者に依頼する場合、料金相場はほぼ全国共通でエアコン1台あたり10,000円〜13,000円程度です。
作業時間は1.5時間〜3時間程度です。お掃除機能付きのエアコンクリーニングは、上記の価格に追加料金がかかる仕組みとなっています。
エアコンタイプ別の料金相場に関しては、下記記事で詳しく解説しています。
エアコンクリーニングをするメリット
続いて、エアコンクリーニングをするメリットを確認していきましょう。エアコンクリーニングのデメリットは、エアコン1台あたり10,000円〜13,000円程度の出費がかかる点、エアコン1台で2時間程度の作業時間で自宅に拘束される点です。
エアコン掃除のデメリットは非常に少ないです。それではデメリットを上回る多くのメリットを順に確認していきましょう!
電気代が安くなるケースが多い
エアコンは室内の空気を取り込んで室内環境を設定した温度に保つ仕組みになっています。そのため、フィルター部分や熱交換器に汚れやホコリが溜まっていると、空気の流れがさえぎられてしまいます。
空気を送り出すために必要以上に機械に負荷がかかる状態となってしまい、結果的にエアコンを動かす大きな力が必要になるので電気代が高くなります。
エアコンの耐用年数が長くなる
上記メリットに連動していますが、エアコンフィルターに汚れが溜まっているとエアコンを正常に動かすのに必要なパワーがより多く必要になります。常に必要以上のフルパワーで稼働しなければいけなくなるので、機械に相当の負荷がかかることは容易に想像ができますよね。
定期的にエアコンクリーニングしていれば、機械にかかる負荷を最小限にすることができますが、エアコン掃除を全く行っていないと常に負荷がかかる状態でエアコンが動いています。それだけ機械本体もダメージを受けてしまいます。
カビ臭さ、汗臭さ、タバコ臭さが気になる
エアコンクリーニングをする最大のメリットは、エアコン内部に溜まったカビ汚れからくるカビ臭さや汗・タバコ・油料理などの生活臭がキレイさっぱり洗い落とせる点にあります。
エアコン内部はカビが発生しやすい環境になっている上にエアコンスプレーで定期的に掃除などしていると、スプレーがカビ汚れの原因に直結してさらに臭いが酷くなります。エアコンスプレーで発生したカビ汚れの臭いをさらにエアコンスプレーで中和させるという悪循環を生んでしまいます。エアコンクリーニングで綺麗サッパリ汚れを落としましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか。エアコンクリーニングの頻度を解説しました。自宅のエアコンを定期的にメンテナンスすることで電気代の節約、エアコン本体の負荷軽減、快適な室内環境を手に入れることができます。
フィルターのホコリを定期的に取っていれば年に1回のエアコンクリーニングが良いでしょう。フィルターメンテナンスをせずに定期的にエアコンクリーニングでキレイにしたい人は年に2回、春(4月頃)と秋(10月頃)のエアコンがフル稼働する前に掃除するのがおすすめです。
自宅環境を清潔にして住みやすい状態を実現するために快適な室内温度の調節とカビ汚れやハウスダストがないキレイな空気を手に入れましょう!
最後に本記事の重要ポイントをおさらいして終わりにしましょう!
- エアコンクリーニングの頻度は年に1回の頻度がベスト
- 常に快適で清潔な環境を手に入れたいなら半年に1回の頻度で掃除する
- プロの専門クリーニング業者に任せるのがもっとも手間がかからずベスト